PSライニング工法は、日本下水道事業団との共同研究「下水道施設コンクリート構造物を対象とした新設時および 補修時の防食被覆工法に関する技術開発」(平成5~8年)の成果の ひとつとして生まれた新しい防食被覆工法です。
下水道分野におけるほとんどのコンクリート構造物は、厳しい環境条件下に置かれています。これら構造物の劣化対策として、誕生した『PSシート工法』は、全く新しい発想から生まれた成型品防食被覆工法です。
下水道防食協会では、経験豊富な技術者が調査・診断を行います。 また、EPMA(電子線マイクロアナライザー)を用いて、断面の詳細分析を行い、劣化の進行状態、腐食環境などを把握します。 これらの調査結果に基づいて、根拠ある防食設計が可能となりました。
施設をライフサイクルで捉え、資産として経済的、総合的に管理することがアセットマネージメントの基本的な概念と言われています。
経済的で効率的な対策を施し、施設を延命化して機能を長期にわたって保持することがライフサイクルコスト低減の基本です。
これまでの維持管理の取り組みは、劣化が顕著に現れている箇所に対して、対症療法的に修繕を行うのが一般的でした。したがって、その予算配分も過去の実績に基づく硬直的なものでした。今後の維持管理は、構造物を資産としてとらえ、その機能を維持するために、限られた予算を有効に活用して、いつ、どこで、どのような対策を行うのが効率的であるかを中長期的な観点に立って試算する時代へと移行しています。
これによって、更新時期の平準化、補修・更新費用の最小化等を図ることができるようになります。
当協会は、幹事会社4社<ショーボンド建投(株)・化工建設(株)・(株)ニューテック康和・ショーボンドマテリアル(株)>で、各社の得意分野の技術を持ち合い、協力し合えば必ずや環境に関わる様々な問題解決に貢献できるのではないかとの構想を温め、設立された協会でございます。